日本のクラフトビール飲み比べ

クラフトビールとはcraft(職人芸、技術、工芸)によるビールを指すと思われる。本来は小規模ブリユーワリー、地ビールを指していたが最近ば国税庁のビールの定義の基準が変わり副原材料に果実や、香辛料も認められたことを契機にキリン、サントリーなどの大手もクラフト風ビールを作り始めている。これらの日本のクラフト(風)ビール、地ビールで比較的多く流通しているビールを集めてみました。
ビールの写真、商品名はアマゾンにリンクしてますが度数、原材料等については変わることがあるので気になる方は直接確認してください。

販売中のクラフトビール

ヘリオス ユキノチカラ 白ビール

豪雪の町、岩手県西和賀町にあるヘリオス酒造(株)沢内醸造所で作られたクラフトビール。ヘリオス酒造(株)自体は沖縄の会社だかこの醸造所を買収した。無濾過で酵母入りの白ビール、原材料は麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)、ホップ。アルコール度数は5%、香料等は入っていないが、小麦麦芽より大麦麦芽が先に書いてあるので小麦麦芽は50%以下となりヴァイツェンではなくホワイトエール。色は少し濁っているがバナナ臭はほとんどなく、さっぱりした味。

スプリングバレー シルクエール

ホームページでは「ウィートエール(Wheat ale)」のスタイルと説明されているので上面発酵と思われるが、香りはちょっとおとなしい。ただ、宣伝文句の「シルクのような上質でまろやかな口当たり」は実現されており、白ビールのらしさはある。アルコール度数は5.5%。原材料は麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ、コーン。

スプリングバレー 豊潤496(インディア・ペールラガー)

これぞクラフトビールという売り込みで2021年3月に発売されたがペールラガーの為かそれほどの強い個性は感じない。ホップを7日間ディブホップ製法を採用、焙煎も強めで色は少し濃い。アルコール度数は6%。原材料は麦芽(外国製造又は国内製造(5%未満))、ホップ。

サントリー TOKYO CRAFT 東京クラフトペールエール

サントリーの出したクラフト風ビールだがバランスが良く、アルコール度数5%と普通なからしっかりとした飲みごたえを感じる。缶に「アメリカンペールエール」を参考に北米産カスケードホップをふんだんに使用と記載。原材料は麦芽、ホップ。柑橘系の香りと香りと深いコク、苦みがある。

サッポロ Innovative Brewer SORACHI1984 ( ソラチ イチキュウハチヨン)

2019年4月にサッポロビールから発売、ニュースリリースには、「当社クラフト事業の「Innovative Brewer」ブランドにおけるフラッグシップ商品」と記載さてているのでクラフトビール風ビールと扱いたい。淡色のゴールデンエールだがレモングラスのような香りが際立っていてしっかりとした個性が感じられる。爽快でドライ、軽い苦み、エールだがしっかりと冷やした方がおいしい。「ソラチエース」というサッポロビールの開発したフレーバーホップが使用されている。

銀河高原ビール 小麦のビール

岩手県沢内村に東日本ハウス株式会社を設立した中村功という人が始めたマイクロブリュワリーだが、この小麦のビールはスーパー、コンビニに置かれる定番となった。南ドイツのヴァイツェンをレシピとして作られている。ドイツのヴァイツェンに感じるバナナ臭はちょっとだけ弱い。酵母入りで酵母のど越しが心地よいさわやかなビール。大手の商品にない個性も感じる。原材料、麦芽100%(小麦、大麦)、ホップ、アルコール度数5.5%。

よなよなエール

銀河高原の小麦ビールとともにコンビニの定番となっている軽井沢のヤッホーブルーイングのビール、アメリカンペールエールタイプ、さわやかなグレープフルーツの香りがする。しっかりとした苦味とコクもありハードな味わいのビール。原材料、麦芽ホップ、アルコール度数5.5%。ヤッホーブルーイングの指定する飲み頃温度は13度。

水曜日のネコ

ヤッホーブルーイングのベルギー風白ビール、原材料は大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ、コリアンダーシード、オレンジピール、アルコール度数5%。飲んだ印象は小麦のビール特有の香りとオレンジピール、コリアンダーの香り、典型的なベンジャミンホワイトエール。すっきりとした飲み口であっさり軽い。ヤッホーブルーイングの指定する飲み頃温度は10度。

インドの青鬼

インデアンペールエールだからインドの青鬼、ヤッホーブルーインクらしい。ホームページでは、ホップが通常の4倍、モルトはホップとの調整で通常の2倍とのこと。夏ミカンのを感じるフレバー、夏ミカンの苦み、コクのある味でおいしい。アルコール度数は7%だがホップとモルトの量が多いためか、アルコール臭は感じない。原材料は麦芽、ホップ。ヤッホーブルーイングの指定する飲み頃温度は13度。

DHC ベルジャンホワイト

健康食品やサプリで有名なDHCの傘下にあるビール会社が付くているベルジャンホワイト(ベルギー風白ビール)、小麦の香りはベルジャンホワイトとしては普通だが強くないがコリアンダーは効いているが全体的にはマイルドな印象。アルコール度数は5%、原材料は麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)、ホップ、小麦、オレンジピール、コリアンダー。

DHC ゴールデンマイスター

ピルスナーで無濾過と珍しタイプ、ピルスナーだがホップが効いて甘いオレンジのような味の苦みを感じる。少しだけざらついた舌触りと豊かなホップの香りがありおいしい。アルコール度数は5%、原材料は麦芽、ホップ。

サンサンオーガニック

ヤッホーブルーイングの作るすべてオーガニックのブラウンエール、すっきりとした飲み口で、飲み頃温度が8度とヤッホーブルーイングのラインナップの中では一番冷たく冷やすことが推奨されている。原材料は麦芽、ホップ、アルコール度数:5%

COEDO コエドビール 毬花 (marihana)

コエドブルワリーの作るアルコール度数4.5%のIPA(インデァンペールエール)、IPAの定義自体にアルコール度数が高めであることがあるように思うが、その点は除いて素晴らしいクラフトビール。まるでグレープフルーツが入っているのではないかと思われる、青臭い柑橘系の香りとしっかりした苦みでアルコールに頼らずとも飲みごたえを感じられるビールとなっている。原材料は麦芽、ホップ。

COEDO コエドビール 瑠璃 (ruri)

コエドブルワリーのピルスナー、アルコール度数5%、原材料は麦芽、ホップ。色合いはゴールドでさわやかで上品なホップの香りと苦みが特徴。軽いボディだが夏ミカンのようなしっかりとした苦みとホップの香りがあり、クラフトビールらしい味わいとなっている。

COEDO コエドビール 伽羅 (kyara)

コエドブルワリーの赤みがかった深い黄褐色、伽羅(きゃら)色のビール、アルコール度数5%、原材料 麦芽、ホップ。六種類のモルトを使った低温・長期熟成のラガービール。伽羅(きゃら)色といってもちょっと濃いめのビールというだけだが、6種類のモルトと低温熟成からくると思われるしっかりしたコクと柑橘系に感じられるホップの苦みが口に残りおいしい。

THE軽井沢ビール ヴァイス

軽井沢の地ビール、本格的な酵母入りのヴァイツェンでラベルには白ビールとも記載されている。原材料、麦芽(大麦、小麦)、ホップ、アルコール度数5.5%。軽い飲み口だがバナナ臭は少なく、色もクリア。ヴァイツェン、白ビールを名乗るのであればもっと白濁こってりしてほしい。

軽井沢エール<エクセラン>

こちらも軽井沢の地ビール、エールタイプで香りが自慢、ホームページの宣伝には香りを楽しむには常温がおすすめとまで記載している。暑い時期はさすがに常温はどうかと思うが冷やしすぎないで楽しみたい。原材料、麦芽、ホップ、アルコール度数5.5%。。

THE軽井沢ビール 軽井沢ビール 清涼飛泉プレミアム

ラベルが有名な千住博画伯の絵をモチーフとしたデザインとギフト用に喜ばれそうな商品となっている。白ブドウのような香りとグレープフルーツを思わせる締まりのある苦みのゴールデンエールとのこと。原材料は大麦麦芽(カナダ製造、ドイツ製造)、小麦麦芽、ホップ、アルコール度数は5.5%。飲んでみると香りはフルーティだかホップの苦みはそれほど強くなく、さわやかな印象。

THE軽井沢ビール ブラック

こちらも軽井沢の地ビール、ローストした麦芽が効いている黒ビール、直販のホームページの宣伝にはこちらも寒い時期には「温めて飲むホットブラックがおすすめ」とまで記載している。さすがに温めておいしいかは疑問だが、ロースト麦芽の香りと軽く甘めのホディをあまり冷やさないで楽しむビール。原材料:麦芽、ホップ、米、コーン、スターチ アルコール度数5%。

キャプテンクロウ・エクストラペールエール

信州東御市振興公社という東御市、農協、地銀、商工会が株主になっている会社が作る地ビール、オホラビールというブランドのペールエールだがホップの量が倍増しとなっているさわやかで苦みが絶妙でおいしいエール、アルコール度数は5%で飲みやすく日常のビーとして取り入れたらとっても贅沢。原材料は麦芽、ホップ。ワールドビアアワード2017で世界一をとっているということだが納得できる。

雷電 カンヌキ IPA

オホラビールの展開するIPA、柑橘系の香りが強くまるでグレープフルーツが入っているようだ。フルーティで苦みもしっかりアルコール度数は6%と高いわりに軽やかな感じ。「雷電」は江戸時代の東御市出身の大相撲史上未曾有の最強力士で「カンヌキ」というのはその力士の得意技の名称。原材料は麦芽、ホップ、アルコール度数6%

黄桜 悪魔のビール アメリカンブラックエール

京都の大手酒造メーカー黄桜のクラフトビール。メーカーの説明では麦芽の香ばしさが楽しめる漆黒のビールとのこと。確かにかなり黒いがほとんどカラメル臭はなく柑橘系の香りと渋みのエールタイプ。悪魔というわりにはさわやかな味わい。缶には酵母入りの表示もある。原材料は麦芽・ホップ、アルコール度数は5%。

地ビール 黄桜 LUCKY CAT ラッキーキャット

京都の大手酒造メーカー黄桜の作るゆるやかろ過の酵母入りホワイトエール、米(山田錦)を使用しているためボディはライト、ホップは上品な苦みのザーツ、更に原材料にはゆずと山椒が使われているので独特な風味となっている。飲み口は軽くアルコール度数は5%。

地ビール 黄桜 LUCKY DOGラッキードッグ

黄桜の作るゆるやかろ過の酵母入りペールエール、アルコール度数は5%。大麦麦芽の香ばしい味わいとカスケードホップのほんのりした柑橘風味。ほどよい苦味 ・色味は赤銅色、原材料は麦芽、ホップ、米。

黄桜 LUCKY CHICKEN

酵母が入った濃いビール「旨味レッドIPA」、モザイクホップのトロピカルな香りとパンチのきいた苦味、カラメル麦芽の芳ばしさとほのかな甘み、チキン合う味ということだが、飲みごたえがありビールだけでもしっかり楽しめる。原材料は麦芽、ホップ、米、アルコール度数は5.5%。

黄桜 LUCKY CHICKEN [ 350ml×24本 ]8%

エチゴビール ピルスナー

越後ビールは地ビールの第一号のブランドで経営会社は当初の上原酒造からブルボンに代わっている。ピルスナーはチェコ・ザーツ産アロマホップを使いチェコのクラッシックスタイルを追求した商品。原材料は大麦麦芽、ホップ、アルコール度数5%。味わいはコクがしっかり感じられる。

エチゴビール FLYING IPA

希少なホップを多量に使用して仕上がっているのでグレープフルーツの香り、苦みがしっかり感じられる。ボディは軽くアメリカンなIPAに仕上がっている。原材料は麦芽、ホップ、アルコール度数は5.5%。

エチゴビール のんびりふんわり白ビール

ラベルには「WEIZEN For a relaxing time」とあり、原材料の筆頭に記載されているのも小麦麦芽。泡は柔らかくふわりと立ち上がり、白濁したボディもヴッェンらしいがバナナ臭が弱いのがちょっと物足りない。原材料は小麦麦芽(フランス製造)、大麦麦芽、ホップ、アルコール度数は5%。

北海道で大人気の地ビール 網走ビール

網走産の小麦を使用したベルギータイプの白ビール、ただし、分類は発泡酒になっているがこれは麦芽の使用率が50%を下回っているから為。小麦、オレンジピール、コリアンダーシードからくる独特の香りがあり、アルコール度数は4.5%と少し軽いが無濾過製法しっかりとした飲みごたえを感じる。

流氷ドラフト

味よりもビールの色が強烈なインパクト、オホーツクの海のイメージか少し暗いブルーに着色されている。仕込みには流氷が使われているとのこと、柑橘系のホップの香りは少し香るが発泡酒の為かコクはなく軽め、味は色ほどインパクトはない。原材料は糖類、麦芽、ホップ、クチナシ色素、アルコール度数は5%。

レモンビール

レモンビールという名前だが発泡酒、クラフトビールとは言えなかもしれないが個性的な商品。レモンの味がちょうどよく、アルコール度数は4%だが、甘みもあり軽さは感じないビアカクテル風。原材料は大麦麦芽、糖類、麦芽、ホップ、濃縮レモン果汁、ビタミンC、酸味料、香料。

伊勢角屋ビール ペールエール

柑橘系、”はっさく”のような味と香りが口の中に広がる。色は淡色でやわらかな泡とかすかにざらついた質感ののどごし。典型的なペールエールと言える。原材料は、麦芽・ホップ、アルコール度数5%。

伊勢角屋ビール ヒメホワイト

色はかすかに白い単色だが、バィスビアのようなバナナ臭、コリアンダー、ゆずの香り、しっかりした苦みがありおいしい。ホームページの説明によれば伝統的なベルジャン・ホワイトエール。原材料は、大麦麦芽(アメリカ産)、小麦麦芽(ドイツ産)、小麦(カナダ産)、ホップ、柚子果皮、コリアンダー、アルコール度数5%。

販売が終了したビール

グランドキリン WHITE ALE(ホワイトエール)

キリンが作るクラフトビール風ビール、うたい文句は醸造家のクラフトマンシップが詰まったクラフトビール。原材料は原材料:麦芽(大麦麦芽・小麦麦芽)・ホップ、アルコール度数5.5%。小麦麦芽は使っているが、ヴァイツェンとは違い白ワインに近い酸味のあるフルーティな香りが感じられる。パッケージにはこの香りはネルソンソーヴィンホップ由来と記載されている。2021年末頃終売となった模様。

グランドキリン IPA(インディア・ペールエール)

こちらもキリンのクラフトビール風ビール、原材料は原材料:麦芽、ホップ、アルコール度数5.5%。インデアン・ペールエールはもともとはインドに輸出するためにホップを効かせ度数も上げた上面発酵の淡色ビールだが、こちらはアルコール度数は5.5%とそれほど高くなく、苦みもほどほど。でもIPAらしい柑橘系の香りはしっかりある。2021年末頃終売となった模様。

グランドキリン JPL(ジャパン・ペールラガー)

ペールラガーとは淡色のラガーとなるので普通のビール、ピルスナータイプを言い換えているだけだがクラフトビールなので少しでも個性を際立たせるためか。国産の麦芽とホップを使い調和の取れた香りと、アルコール度数を6%と通常のラガーにしては高めに設定して飲みごたえを演出している。2021年末頃終売となった模様。

銀河高原ビール ペールエール

やはり銀河高原ブランドでコンビニの定番となっているペールエール、ペールエールというのは淡色の上面発酵のビール事だが、黒ビールと比較して淡色いうことであり、かなり濃い琥珀色。酵母の為か少し濁りもある。飲んだ印象は酵母を感じるかなり本格的なエールでかすかにオレンジのような華やかな香りとさわやかな苦味もある。アルコール度数は5%でアルコールを強くすることで飲み応えを出すという手法をとっておらず好感が持てる。原材料は麦芽、ホップ。2020年4月銀河高原ビールの製品ラインナップを「銀河高原ビール 小麦のビール(缶)」のみに絞ることになり終売。

クラフトビール FUJIZAKURA BEER PROJECT エクストリームピルスナー【EXTREME PILSNER】

山梨県河口湖にブルワリーを持つ富士桜高原ビールの商品。ピルスナーということだがアルコール度数は6.5%とピルスナーにしてはかなり高め。原材料は麦芽、ホップ。ホップの苦みがかなり強く、柑橘系の香りと夏ミカンの皮のような味も少し感じられる。色は黄金色でモルツのまったりした感じもあるが、飲んだ印象はかなり濃いビール。

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