イギリスとアイルランドは両方ともビール文化が豊かで、さまざまな種類のビールが製造されています。主な種類と特徴を説明すると
- ペールエール(Pale Ale):
- イギリスやアイルランドで最もポピュラーなビールスタイル、伝統的なパブでよく見かけらる。原材料は麦芽とポップのみ、トップ・フェルメント(上面発酵)製法で醸造され、高温で発酵されます。
- 淡い金色から銅色の色合い、フルーティで麦芽の風味が豊かで、しばしばホップの苦味が控えめです。
- インディアンペールエール(IPA)
- 通常のペールエールよりホップを多く使用、18世紀にインドに送るために防腐剤代わりにホップを大量に使ったのが始まり。
- ホップを多く使用しているため苦味が強くホップの香りが立っている。近年クラフトビールのブームとともに人気が上昇している。
- ポーター(Porter):
- 上面発酵、ローストされた麦芽を使用しています。市場の運び屋(Porter)に好まれたことからつけられた名前。
- コーヒーやチョコレートのような風味が特徴で、豊かな口当たりがあります。
- 苦味は控えめで、口当たりは滑らかです。
- スタウト(Stout):
- ポーターと同様にダークな色合いを持ち、ローストされた麦芽が特徴ですが、一般的にはより濃厚でアルコール度数も高い。ポーターより強い(Stout)ことから名づけられてます。
- コーヒーやチョコレートのような味わいが強く、口当たりは濃厚で滑らかです。
- アイリッシュ・スタウト(アイルランドのスタウト)は特に有名で、ギネスが代表的なブランドです。
- ラガー(Lager):
- ヨーロッパ全体で人気のあるビールスタイルですが、イギリスとアイルランドでも広く製造されています。
- 下面発酵で低温で長期間の発酵を行うためクリーンでさわやかな味わいが特徴です。
- アイルランドのラガーとしては、「アイリッシュ・ラガー」という地元のブランドがあります。
これらのビールは地域ごとに微妙な違いがありますが、共通して高品質な醸造技術と豊かな味わいが特徴です。以下は通販の売り場にリンクしてます。度数等については変わることがあるので気になる方は直接確認してください。
販売中のイギリス、アイルランドのビール
ドラフトギネス アイルランドビール
黒ビールの代表的な銘柄ギネスのパブの味をどこでも再現できるように作られたビール。原材料は麦芽、ホップ、大麦アルコール度数は4.5%。フローティング・ウィジェットと説明されている玉が缶の中に入っていてクリーミーな泡を作る仕組みが組み込まれて、確かにうまい泡が出来る。クリーミーでコクもあるが、エグミ、炭酸は強くなく万人に受け入れ易い味。、少し高いので、この缶を買うと際はきっかり一杯が収まるグラスを用意してこの泡を楽しもう。
ギネスエクストラスタウト アイルランドビール
20世紀初頭にギネスを世界最大のビール会社にしたビール、度数、種類はいろいろあるみたいだが昔、海外に輸出されていたフォーリンスタウトは味の変質を防ぐ為に度数が8%ぐらいあったそうだが、現在、日本で売られている物は5%。原材料は麦芽、ホップ、大麦。ドラフトと比べると酸味が強く、ねっとりした感じがありローストした大麦の苦いコーヒーのような味と香りもあり複雑な味。ただ、それほど強烈でもなく、おそらく昔のものよりはかなりマイルドにアレンジされているのだろう。
ヘイジージェーングアヴァ イギリスビール
トロピカルなグアヴァのフレーバが含まれたIPA(インディアンペールエール)、スコットランドのクラフトブリュワリーが作っている。IPAといっても実際はライトでアルコール度数は5%。原材料は大麦麦芽、ラクトース、小麦、オーツ麦麦芽、ホップ/香料、麦芽使用比率50%以上。日本の分類では発泡酒。
1488ウィスキービール イギリスビール
1488は1488年にジェームス4世が戴冠式に行く途中このビール醸造所に立ち寄ったことに由来。ペールエールにウイスキーが加えられている。淡色で泡は少な目、ウイスキーのコクとウイスキーの香りが混じり不思議なビール。原材料:大麦麦芽、小麦麦芽、ホップ、ウィスキー、度数は7%。
ブリュードッグ プラネットペール イギリス
ペールエールだがアルコール度数は4.3%とちょっと低め。カーボンネガティブを達成した醸造所で造られたこのビールはグレープフルーツの強いアロマを与える新種ホップ「タラス」を使用をしており、。本当にグレープフルーツが入っているような印象。アルコル度数が低いのもさわやか。
ブリュードッグ ウィングマン イギリス
健康志向で少し軽め、ホップも強烈ではないIPAでセッションIPAと称している。アルコール度数は4.3%。IPAらしい柑橘系のちょっと複雑な香りも酵母を感じるざらっとした質感もあるが強さはなく軽やかでスムーズな飲み口。
サミエルスミス・スタウト イギリス
ラベルにはオートミール(燕麦)スタウトと書いてある。原材料は日本語ラベルは大麦麦芽、ホップだが英文のラベルにはポーターと同様な内容が書かれている、度数は5%。シルキーで濃厚な質感、苦味と甘みもたっぷりとあるが癖はなくおいしい。昔、黒ビールは滋養があるとされたそうだが、この濃厚な割りに癖のない味は健康にもよいと思わせるかも知れない。
フラーズ ロンドン プライド
ビターの代表委的な銘柄、ターゲット、チャレンジャー、ノースダウンという3種類のモルトを使っている。色は濃いブラウン。なめらかさと複雑な味わいを持つプレミアム エールということだが、確かに滑らかで、口に含んだ時はモルト香りと甘み、後味は苦味がつよい。原材料は麦芽、ホップ、アルコール度数5%。
オールド トム
複雑な味わいのストロングエール、アルコール度数8.5%。原材料は麦芽、ホップ、コーン、小麦、糖類。1899年から続く歴史ある商品でホームページには過去の表彰履歴が誇らしげに説明されている。色はローストが効いているのか、かなり黒く、きめ細やかな泡、味はビターでチョコレート風味や柑橘系の香りとフルーティな酸味もあり複雑。ちびちと味わうビール。
販売が終了したイギリス、アイルランドのビール
マーフィーズ アイリシュスタウト アイルランド
ギネスドラフトと似た感じフローティング・ウィジェットの仕掛けも同じだが、より軽くマイルド、スムーズ、水っぽいともいえる。原材料は麦芽、ホップ、大麦、度数4%。あけたときはプシュという音が大きいが、飲んでみると炭酸は弱い。これはクリームのような泡を作るために充填されたガスの音だったのだろうか。カラメルの香りは軽く、酸味が若干強く感じる。元はアイルランドだが現在はイギリス。(2023年2月現在アマゾンでの販売なし)
ボディントン イギリスビール
イギリスのビールの流行なのかナイトロジェンヴィジェット(窒素ガス玉)が入っており、「マンチェスターの泡」というのが宣伝文句だが、確かにクリーミーアンドスムーズ、小麦が入って入るためか微妙にざらつき感のある舌触りでしっかりとした質感がある。味は少し苦味とエグ味を感じるが軽め。パブ エールと書いてあるようにイギリスのパブで普段飲まれているビールだろう。アルコール度数4.7%、原材料は麦芽、ホップ、小麦。
(2019年10月アマゾン、楽天での販売は残念ながら終了している)
バス ペールエール イギリスビール
イギリス伝統の上面発酵のビール、アルコール度数5.1%、原材料は麦芽、ホップ、糖類、香料とある。この糖類が効いているのか、上面発酵の為なのか、ピルスナータイプとは違うこく、軽いえぐみがある。(2023年2月現在アマゾンでの販売なし)
ニューキャッスル ブラウンエール イギリスビール
イギリス国内ボトルNO.1の売り上げというだけあって飲みやすいビール、上面発酵のビール特有のフルーツの香りや、ビターな味、カラメル臭もあるがごく軽い。日本語ラベルには正統派エールと書いてあるが、正当というよりはイギリスで日常飲まれているビールではないか。日本語ラベルには度数5%と書いてあるが、英文では4.7%となっている。原材料は麦芽、ホップ、小麦、糖類、カラメル。(2023年2月現在アマゾンでの販売なし)
フラーズ ロンドンポーター イギリスポーター
チョコレートとコーヒーの味わいということだが、確かに甘くないチョコレート風味のお酒だ。香りもチョコレートに近くブラウンモルト、クリスタルモルト、チョコレートモルトの3種類の麦芽、ファグルズホップを使用しているというだけあって濃厚だが苦みは強くない。原材料は麦芽、ホップ、アルコール度数5.5%。(2023年2月現在アマゾンでの販売なし)