世界のビール、ノンアルコールビール飲み比べ

世界のビール、ノンアルコールビール、更に日本独自の発泡酒、第三のビールを飲み比べしてみました。

世界のビールの種類について

ビールの分類、呼び方についての本来の意味、実際に使われている意味、さらに一般的な誤解など以下に簡単にまとめました。

分類名説明
 ラガー ラガーといえばキリンのラガーを思い出すが、本来の意味はドイツ語で貯蔵を意味することば貯蔵されたビールを指した。ビールの製造で長期間、低温で発酵させると下面発酵のおいしいビールができることがわかり、これをラガーというようになっていった。淡色のビールがラガーというイメージもあるが、本来は冷温による下面発酵で作られたものでビールの色は関係ない。
ピルスナーチェコのビルゼン地方の淡色のラガービール、ホップの苦味が特徴で、世界中でもっとも多く醸造されているタイプのビール。ボディはそれほど重くなく、ホップが効いて苦味もあり爽快なのど越し、アルコール度数は5%弱というのが本来のチェコのピルスナーのイメージだ。
下面発酵℃15度以下の温度で発酵するラガー酵母による発酵。上面発酵の酵母に比べてすっきりした味わいとなる。発酵の温度管理ができるようになったことや、ビールを冷やして提供できるようになってさっぱりとしたビールが好まれるようになったことから主流となった。発酵が終わると酵母が下に沈むことから下面発酵といわれているが、発酵自体は液全体で行われており、下面だけで行われているということではない。
上面発酵下面発酵が主流となる前の昔からのビールの発酵方法。℃18度から24度で発酵。発酵が終了すると酵母が液面に上がってくることから上面発酵といわれる。下面発酵の酵母と比べるとより個性的な香りがあり、フルーティなビールとなる。
エール一般的には上面発酵のビールを指すが、ビール全般を指すものだったり、ホップの入っていないビール、強いビールを指したりしているものもある。
白ビール 
 小麦を原料としたビール、小麦100%ではなく40%~70%くらいの割合が小麦のものが多い。が小麦のまま発酵の原料に加えたものとヴァイツェンビアのように小麦麦芽を利用したものがある。やわらかい口当たりでクリーミーな泡、ほのかに甘いビール。
ヴァイツェンビア  ドイツのミュンヘンを中心とするバイエルン地方で作られる小麦ビール、小麦の麦芽を使用しており、バナナのような香りがあるのが特徴。酵母入りのヘフヴァイスや、酵母を濾過したクリスタルヴァイスなどの種類がある。
黒ビール麦芽を焙煎する時に強く焙煎して作られる黒ビール、上面発酵、下面発酵どちらのパターンもある。
ベルギービールべルギーにはドイツのようなビールの製造方法、原料に対する規制がなく、自由に作っられた多くの種類があり、これらを総称して「ベルギービール」という。ベルジャンホワイト、トラピストビール、アビイビール、ランビックンビールなどがある。詳しくベルギービールのペGあージにある「ベルギービールのタイプ別特徴」をご覧ください。

世界のビール

  • アメリカ中南米のビール飲み比べ
    今はいまひとつ人気のないアメリカのビールだが、甘い香りのする軽いビールも場合によりおいしいし、マイクロブリュワリーの作る個性的なビールもある。コロナに代表されるメキシコのビールもアメリカ人好みの軽いビールで風呂上りや、夏に飲むビールとしたら一番おいしい。
  • アジアのビール、オーストラリアビールの飲み比べ
    アジアのビールはヨーロッパのピルスナータイプのラガーを意識しながらそれぞれの国の風土に合ったビールになっている。オーストラリアのビールは名前はイギリス風だが味はアメリカに近い。
  • イギリス、アイルランドのビールの飲み比べ
    イギリスのビールはギネスに代表される黒ビールや、カラメル臭のあり上面発酵のエールタイプのビールが多く輸入されている。ヌル目の温度でちびちびやりたい。
  • ドイツ、チェコ、オーストリアその他ヨーロッパ周辺のビールの飲み比べ
    ドイツのビールはビール純粋令で麦とホップしか原材料に使えないし、チェコは世界のビールの主流のピルスナータイプのビールの発祥の国なのでその近隣も含めて、ピルスナータイプのラガーのイメージが強いが、ドイツでは小麦ビールも人気がある。
  • ベルギービールの飲み比べ
    トラピストビール、アビィビール、ランビックビール、小麦ビールなど個性豊かな上面発酵のエールタイプのいろいろなビールがある。日本の基準ではいずれも発泡酒だが値段はすごく高い。ベルギーのビールはそれ自体がビールの種類に近いのでベルギーのビールでなく、ベルギービールと紹介したい。
  • オランダ、デンマークのビールの飲み比べ
    オランダ、デンマークのビールはハイネケン、グローリッシュ、ツボルク、カールスバーグのいずれも世界中で飲まれているグリー系のホップの香りのいい軽いラガービールでイメージが似ている。

日本のビール

  • 日本の定番ビールの飲み比べ
    日本の定番ビール、キリン、アサヒ、サッポロ、サントリーなどの人気ランキングのアンケートを作りましたので、皆さんの一番評価できる日本の定番ビールを教えてください。日本のビールは品質も安定していて誰もが飲んだことがあるのでビールの好みを理解するにはいいのだけれど、海外ビールと比較するとどれも同じようで差が小さい。地ビールもあるが、キリン、アサヒ、サントリー、サッポロの大手メーカーも個性的なビールがどんどん出てきてほしい。

日本の発泡酒・第三のビール等

ノンアルコールビール

  • ノンアルコールビール飲み比べ
    国産・輸入ノンアルコールビールを比較・評価してみました。日本ではアルコール度数が1%未満のものは酒類の扱いを受けないので、アルコール度数が1%未満の商品もこの分類に含めています。
  • 販売が終了したノンアルコールビール
    国産・輸入ノンアルコールビールを比較・評価したホームページを2012年より開設していますが残念ながら多くのノンアルコールビールが販売中止になっています。こちらにはその時からのリンクを残しています。
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